Image: Sean Gallup/Getty Images News/ゲッティ イメージズ

こちらの記事は2018年2月17日に掲載されたものです

犬が近くに来ると怖いって思う人、意外と多いですよね。

犬は恐怖心の匂いを嗅ぐことができるから、落ち着いたほうがいい」なんてアドバイス、言う人いますが、犬が怖い人にとっては、なんとも逆効果というか、イラっと来るアドバイスだったり。でもそれ、正しいらしいんですよ。恐怖心自体の匂いを嗅ぐことができるのではないんですが、ビビってる人に対して犬は攻撃的になりやすいという調査結果が出ました。BMJジャーナルに発表された調査結果によると、怖がっている人はより犬に噛まれやすく、犬に噛まれたことのある人のほとんどは、知らない犬に噛まれていたということがわかったのです。

今回の調査はイギリス、リヴァプール大学の研究者たちがチェシャー州にて行なわれました。性格診断テストと、これまでに犬に噛まれたことがあるかどうか、その後治療を受けたか、その犬に面識はあったかなどの質問事項を1,200世帯に郵送で送りました。

郵送した1,200世帯のうち600人が返信。犬にかまれた経験がある人は全体の4分の1弱でした。噛まれた回数(計301回)のうち病院で手当てを受けた人は3分の1、入院はわずか1回でした。また、男性は犬に噛まれたという報告を女性よりも2倍していて、犬を飼っている人は3倍も多く報告をしていることがわかりました。そして55%の人がこれまでに会ったことのない犬に噛まれていることもわかりました。

もう一つ明らかになったパターンは、今回のテーマでもある、感情が不安定だったり心配が多い人はより犬に噛まれているということ。感情的に一番安定しているレベルを7、一番不安定なレベルを1として、1〜7までのレベル分けをすると、レベルが一つ下がるごとに犬に噛まれるリスクが33%上昇することがわかりました。

「この調査でホッとしたこともありました。犬に噛み付かれて大怪我を負ったという人の割合は、全体のごく少数だったのです。そしてこれまで想定されていたリスクに関しては、再検討の必要があることもわかりました。なぜなら今回の調査までは面識のある犬に噛まれるという場合を想定していたからです」と調査結果に書かれています。

そして今回の調査というのは、病院の履歴に頼らない数少ない珍しい調査でした。この調査結果をイギリス全土の人口に当てはめて算出してみると、年間1,000人あたり18.7回犬に噛まれる事例が起こることになります。これは公式に発表されている7.5回という数字の3倍の数です。 調査した数は少ないかもしれませんが、数字や傾向は他でおこなわれた調査と似ていることがわかっています。たとえばアメリカ。

「アメリカでかつておこなわれた調査と同じような結果が出ているとわかりました。イギリスとアメリカでは犬をペットとして飼う環境が似ているためだと思われます」と話すのはリバプール大学のCarri Westgarth氏。

この調査では、犬の噛みつきと犬を怖がっている人との関係性をハッキリと掴むことはできませんでしたが、著者たちには関係性の仮説があるそうです。犬に噛まれたと報告する人の多くは、一回数以上噛まれた経験があるそう。そしてそれが起こったのは子供の時だったということが多いんだそうです。子供のころ噛まれた経験が一度あると、大人になっても犬を怖がってしまうからではないかとWestgarth氏は語っています。

「そしてもちろんその人の性格によって、犬が近くにいる時どのような反応をするかというのは変わって来ます。犬は人間のある行動に対して恐れやストレスを感じ、アグレッシブに反応仕返してしまうことがあります。心配性や怖がりの人は同じような性格の犬を選んで飼ったり、もしくは一緒に暮らしている間にお互いの行動に影響を与えたりしてくることもあるのです」とも説明しています。

「現時点では一体なにが犬の噛み付きに関係しているのかは、まだあまりわかりませんが、研究・調査を続けていけばわかって来ると思います」と加えています。

噛み付きの話ばかりでちょっと怖くなって来ましたが、もちろん犬の飼い主さんには自分の犬が噛み付かないようにリスクを下げる方法もあります。

「良い気質の親だとわかっている子犬を引き取る、生まれた時からいろんな人やいろんな状況に慣れさせておく、犬がストレスと感じているときのサインを読み取れるようにする、そして1番大切なのは、犬をどのように扱うかということです。例えば犬が寝ているときにびっくりさせない、安心した状況でエサをあげる、犬と子供が同じ場所にいる時に目を離さないなどです」とWestgarthさん。

「私たちは『私は噛まれないから大丈夫』や『私の犬は噛まないから大丈夫』などと考えがちですが、どんな犬でも噛む可能性があり、どんな人でも噛まれる場合もあるということをしっかり想定しておくことが大切です」とも米Gizmodoに話してくれました。

犬は人間の最良の友なんて言いますが、動物なので状況によってはコントロールできないこともありますからね。犬が怖い方は、この結果を見てさらにビクビクしちゃいそうですが…。


Image: Sean Gallup/Getty Images News/ゲッティ イメージズ
Source: BMJ Journals

Ed Cara - Gizmodo US[原文
(岩田リョウコ)



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<このニュースへのネットの反応>

だいたいそんな気がしてたから別に。やっぱりなって。


可愛い🎵( ・ω・)。


10年以上前、見知らぬ犬に後ろからいきなり右足をガブリと思いっきりかまれたのは、どういう事?


あからさまに怪しかったんだろ(犬から見て)


犬は人の心の中を見透*からな。害心を抱いて近寄ればそれをそのまま返すだけのこと。逆に豊かな心の持ち主は群れの長ですら腹を見せる。


警戒心を与えないことが重要なんだろう、最初っからぎゃんぎゃん吠えてる犬はともかく普通にしている犬ならこちらが普通にしていればあまり噛まれることは無い、つーかその状態で噛まれたことは無いな。


知ってた。



私も知ってた・・・